一般小児科について
診療の結果、より高度な検査や入院、または眼科・耳鼻咽喉科・外科などによる専門的な診察が必要と判断した際には、適切に医療を受けて頂けるよう、高度医療機関や専門医へのご紹介を行っています。
適切な診療が行えるよう、お子さんやご家族様としっかりとコミュニケーションをとり、丁寧で分かりやすくご説明することを心がけています。
また、地域の皆様に愛される「かかりつけ医」を目指し、診療の他にも、子育てを全般的にサポートしています。
予防接種のご相談、子育てに関するお悩みやお子さんの成長や健康に関する疑問にもお答えしていますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
当院の感染対策
- 新型コロナウイルス対策として、マスクの着用、消毒の徹底、院内喚起を行っています。
- 動線を健診・ワクチンの清潔エリア、一般診察エリア、感染隔離エリアとリスク毎に3段階に分けて徹底した院内感染対策を行います。
- コロナ、水痘など感染力が強い感染症を発症している患者様・疑いがある患者様は隔離室で診察します。
- 一般診療で疑われた患者様も診察室から隣接した隔離室に直接移動して診察します。
- 動線の区分けに力をいれており、健診・予防接種の方は、専用時間以外であっても安心して受診して頂ける環境を整えています。
子どものよくある症状
- 繰り返す発熱
- 頭痛
- 咳
- 鼻水
- のどの痛み
- ひきつけ(痙攣)
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 繰り返す湿疹
- 顔色が悪い
- 食欲がない
- 元気がない
- 肌が赤くなる
- 呼吸が苦しそう
など
子どものよくある疾患
- 発熱
- 咳
- 喘息
- 便秘
- 下痢
- 痙攣
- 腹痛
- 血便
- 下血
- 肺炎(マイコプラズマ肺炎など)
- アトピー性皮膚炎
- 食物アレルギー
など
代表的な症状・疾患
発熱
日本人の平均体温は36.6~37.2℃程度で、乳幼児は大人よりも平熱が高いといわれています。
また、人の体温は常に一定ではなく、一日の間でも1℃以内の変動があります。
「発熱」は体温が正常な変動の範囲を逸脱して上昇している状態のことで、一般に「37.5℃以上」が発熱と定められています。
なお、発熱がある場合でも、必ずしも重症とは限りません。
そのため、発熱は受診のひとつの目安とし、その他に何か症状がないか(いつもより元気がないなど)を確認することが重要です。
咳
咳は、肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきた異物(ほこりやウイルスなど)を気道から取り除こうとして起こる反応です。
1ヶ月以上、長期的に咳が続いている場合は、アレルギー疾患や感染症の可能性があります。
治療を受けた後にも咳が続く場合には、これまで服用してきたお薬や治療の経過を把握の上で、その後の治療法を提案しますので、当院にお越しの際には、必ず「お薬手帳」をお持ちください。
当院での診療の際には、経過をお伺いする際に、咳以外の症状の有無や同様の症状が他のご家族様にも発生していないかも確認し、治療の必要がある場合には、感染症抗体検査やアレルギー検査を実施します。
湿疹
お子さんの湿疹では、皮膚のバリア機能が低いため、湿疹の皮膚トラブルが起きやすいと言われています。
通常、塗り薬での治療が行われますが、必要に応じてアレルギー検査や飲み薬の処方が行われることもあります。
鼻
悪化する恐れがありますので、速やかに受診してください。
なお、鼻水の色が少し白っぽい、あるいは透明で、鼻水以外の症状が現れていない場合には、しばらく様子をみましょう。
頭痛
子どもの頭痛は、多くの場合「発熱」や「自律神経の乱れ」が原因で発生します。
また、頭の前部分が痛む、濁った鼻水が出る、鼻が詰まる症状がある場合は、副鼻腔炎(蓄膿)の可能性があります。
この場合は、抗生剤での治療を行っています。
頭痛の頻度が低い場合には様子を見たり、解熱鎮痛剤の服用で対処したりで問題ありませんが、頭痛が毎日起きている場合には受診しましょう。
なお、副鼻腔炎や高血圧、脳の異常がみられない頭痛の場合は、偏頭痛の疑いがあります。
のどの痛み
のどの痛みは、風邪をひいた時や、急性咽頭炎・急性扁桃炎などにかかった時に、よく見られる症状の一つです。
その多くは、ウイルスや細菌の感染によって、咽頭・扁桃が炎症することで発生します。
嘔吐
嘔吐が起こった場合は、症状を正確に判断し、適切な対処が必要です。
嘔吐が繰り返される場合には、脱水を防ぐため、水分を補給することが重要です。
また、症状によっては、点滴や内服薬・座薬などの処方が必要です。
そのため、自己判断での対応は避け、当院までご相談ください。
特に、ぐったりしている、顔色が青白くなっている場合や、下痢や発熱が伴う嘔吐の場合には、速やかに受診してください。当院では点滴と同等の効果を持つ、経口補水薬の作り方、水分や塩分、当分の摂取のポイントについて丁寧にご説明します。
腹痛
そのため、痛みの強さや頻度、痛みがない時の状態等症状について詳細に確認する必要があります。
腹痛があった際、便が出ていない場合は、浣腸をして様子を見ることをお勧めしています。
また、お腹の痛みや張りが強い場合は、手術する必要のある病気が隠れているかもしれません。
腹痛とともに「血が混じった便が出る」「顔色が真っ青」「下痢や嘔吐がひどい」などの症状がある場合には、早急に受診してください。
下痢
多くの場合、下痢はウイルス性の急性胃腸炎が原因です。
通常は5日程度で改善していきますが、食欲に問題がない状態で1日に5回以上の下痢が1週間以上続く場合は、受診してください。
受診の際には、いつもの食習慣についてお伺いします。
必要に応じてアレルギー検査や腹部エコー検査なども行った上で、患者様に適した治療法を提案していきます。
また、受診時にはお薬手帳をお持ちください。
食欲がない
子どもに食欲がない、または哺乳量が少ない場合でも、機嫌や行動などがいつも通りであれば、過度に心配する必要はありません。
ただし、「ぐったりしている」「顔色が悪い」様子がある場合には、受診してください。
お子さんの元気がない時は
受診目安
小さな子どもは、自身の状態・症状を言葉で正確に伝えることが難しいため、様子をよく観察する必要があります。
「何となく元気がない」「遊ぼうとしない」「泣き止まない」など、いつもと違う様子があると感じた時は、よく観察して受診のタイミングを判断しましょう。
すぐに受診が必要
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんで、顔色が悪い、元気がないように見える、母乳やミルクを飲まないなど、通常とは違う様子を感じた場合は、早めに受診を検討しましょう。
夜間や休日で判断が難しい場合は、医療機関に相談することもお勧めです。
全ての年齢ですぐに
受診が必要
- 泣いたり泣き止んだりを周期的に繰り返す
- 泣き声が弱々しい、大声で泣けない
- ぐったりして起き上がれない
- 呼びかけに対する反応が悪く、目線を合わせてくれない
- 顔色や皮膚の色が悪い(青っぽい、白っぽい、まだら)
- 呼吸が辛そう
- 嘔吐を繰り返す
- その他に症状があり、その程度が激しい(例:頭が痛い、お腹が痛い)
診療時間内に受診
年長児で、元気はないが呼びかけへの反応がはっきりしている、目線もしっかり合う場合には、しばらく様子をよく観察してみましょう。
- 発熱はあるが、顔色はよく、すやすや寝ている
- 1回吐いたが、その後は顔色がよくなり少し元気が出てきた
こういった場合には、一旦家で安静にし、診療時間内に受診する予定を立てれば問題ありません。